すっかり、朝になった。
いつもなら、俺がかーちゃんに起こされてる時間だ。
2階でひなたぼっこするのが俺の日課なのにな。
ため息ついて、ぼーと遠くを見てると、建物の外からすこーし話し声が聞こえてきた。
気付いた手前の部屋の犬から、順番に吠えだした。
みんなすごくすごく吠えてる。すごくすごく。
ガラスに手を付いて、立ち上がり、一生懸命吠えてる。
みんなの声が大きくて、何も聞こえてこない。
どうしたんだろ?
俺は、座ったまま通路を覗き込んだ。
誰が入ってきたかすぐわかった。
犬は目が悪りーんだ。でも、わかった。
親父とかーちゃんの顔見えたんだ。
俺は、嬉しくって嬉しくって、ガラスをバンバン叩いた!
係りの人が扉を開けてくれて、俺は嬉しくて飛びついたり、脚で親父を引き寄せたりしたんだ。
親父聞いてくれよ! 俺、一言も鳴かなかった! 鳴かなかったんだぜ?!!
やっぱり、迎えにきてくれた!!
家に着いた俺は、飯をたらふく食って、とにかく寝た。
一日中、ずーとずーと寝た。
それで、今日は一日中おとといの事を考えた。
近所のみんな、本当にありがとう。
係の人、ありがとう。
あそこの犬たち、大丈夫かな。
親父とかーちゃん、ごめんな。
見つけてくれて、あんがとな!!
次の日かーちゃんが、愛護センターで渡された注意指導書を見せてくれた。
「窓を閉めるようにして下さい。」
ごもっとも!!!!!!!!!!!!!!!!
3 件のコメント:
さみしかったでしょ~
父ちゃんと母ちゃんが迎えに来てくれてホントよかった~
凄い心配したよ~~~~
ほんとっ良かったね(^〇^)
安心しました~。
良かった、良かった。
今日はゆっくり日光浴して下さい。
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