13 3月, 2008

どうしてこんなことに 3


すっかり、朝になった。
いつもなら、俺がかーちゃんに起こされてる時間だ。

2階でひなたぼっこするのが俺の日課なのにな。

ため息ついて、ぼーと遠くを見てると、建物の外からすこーし話し声が聞こえてきた。

気付いた手前の部屋の犬から、順番に吠えだした。

みんなすごくすごく吠えてる。すごくすごく。
ガラスに手を付いて、立ち上がり、一生懸命吠えてる。

みんなの声が大きくて、何も聞こえてこない。
どうしたんだろ?

俺は、座ったまま通路を覗き込んだ。

誰が入ってきたかすぐわかった。
犬は目が悪りーんだ。でも、わかった。

親父とかーちゃんの顔見えたんだ。

俺は、嬉しくって嬉しくって、ガラスをバンバン叩いた!
係りの人が扉を開けてくれて、俺は嬉しくて飛びついたり、脚で親父を引き寄せたりしたんだ。
親父聞いてくれよ! 俺、一言も鳴かなかった! 鳴かなかったんだぜ?!!


やっぱり、迎えにきてくれた!!








家に着いた俺は、飯をたらふく食って、とにかく寝た。
一日中、ずーとずーと寝た。


それで、今日は一日中おとといの事を考えた。


近所のみんな、本当にありがとう。

係の人、ありがとう。

あそこの犬たち、大丈夫かな。

親父とかーちゃん、ごめんな。
見つけてくれて、あんがとな!!


次の日かーちゃんが、愛護センターで渡された注意指導書を見せてくれた。







「窓を閉めるようにして下さい。」






ごもっとも!!!!!!!!!!!!!!!!





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3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

さみしかったでしょ~
父ちゃんと母ちゃんが迎えに来てくれてホントよかった~

匿名 さんのコメント...

凄い心配したよ~~~~

ほんとっ良かったね(^〇^)

匿名 さんのコメント...

 安心しました~。
良かった、良かった。
 今日はゆっくり日光浴して下さい。