12 3月, 2008

どうしてこんなことに

俺の名前は GLOQ。 犬のオスなんだ。
先日、俺の身に起きた出来事を書くよ。

親父とかーちゃんが、いつも通り出かけていって、なんだつまんねーなぁと思ってると、今日はなんの奇跡か、庭に続く窓が開いてたんだ。

「おっ! ラッキー! 親父達追いかけ行こ♪」

庭から玄関回って道路に出た。

キョロキョロ親父達を探したんだけど、見あたらねーな?

どこどこ?どこどこ?
親父、どこ?

一匹でふらふら歩いてる俺に、髪の長いおばちゃんが話しかけてくれた。

「どうしたの? 迷子? どっから来たの?飼い主さんは?」

なんて言ってんのかわかんねーけど、すごく親切にしてくれた。

そのおばちゃんは、俺の事がスゲー気に入ったのか、携帯で写真まで撮ってくれたんだ。

そしたら、俺はなんだか急に胸騒ぎがして、突然そこから動けなくなっちまった。

だって、俺はそこにいるだけなのに、みんなが心配そうな顔で俺の事見てくるんだ。俺、へん? 俺、どうかしたの?

そのままそこに2時間も座ってた。
親父どこ行ったんだろ? 俺、じっとしてるから、早く迎え来てくんねーかな。

それからまた、一人近づいてきた。髪の短いおばちゃんだった。

「ずっとここにいるの? 一緒に飼い主さん探してあげようか?」

おばちゃんは俺にリードをして、親父とよく行く公園に俺を連れてってくれた。

いろんな人に、俺の事知ってるか聞いてくれたんだ。
でも俺は、ここに引っ越してきたばっかだから、誰も俺の事知らない。見た事はあっても、俺がどこのうちの仔かはだれも知らなかったんだ。

困った髪の短いおばちゃんは、悩んで悩んでどっかに電話したみたいだ。

しばらくして一台の車が俺達の近くにやってきた。

車の中はいろんないろんな犬の匂いがして、俺は急にどうしようもなく怖くなっちまった。

おばちゃんが車の人に悲しそうな顔して話してた。

「ツメもちゃんと切ってあるし、肉球もきれいだから、きっと近所の可愛がられてる仔だと思います。飼い主、みつかるといいんですけど」

「こんなに人なつこいですしね。多分、大丈夫でしょう」

俺はおとなしく車の人についていった。
どこにいくの? 親父達のとこに行くの?

車は静かに走り出した。

後で知った事だけど、行き先は

動物愛護センターってとこだったんだ。




つづく





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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

 グロック君、大変でしたね。続きが気になってたまりません。

匿名 さんのコメント...

どうしたんだい???

大丈夫なのか???