俺の名前は GLOQ。 犬のオスなんだ。
先日、俺の身に起きた出来事を書くよ。
親父とかーちゃんが、いつも通り出かけていって、なんだつまんねーなぁと思ってると、今日はなんの奇跡か、庭に続く窓が開いてたんだ。
「おっ! ラッキー! 親父達追いかけ行こ♪」
庭から玄関回って道路に出た。
キョロキョロ親父達を探したんだけど、見あたらねーな?
どこどこ?どこどこ?
親父、どこ?
一匹でふらふら歩いてる俺に、髪の長いおばちゃんが話しかけてくれた。
「どうしたの? 迷子? どっから来たの?飼い主さんは?」
なんて言ってんのかわかんねーけど、すごく親切にしてくれた。
そのおばちゃんは、俺の事がスゲー気に入ったのか、携帯で写真まで撮ってくれたんだ。
そしたら、俺はなんだか急に胸騒ぎがして、突然そこから動けなくなっちまった。
だって、俺はそこにいるだけなのに、みんなが心配そうな顔で俺の事見てくるんだ。俺、へん? 俺、どうかしたの?
そのままそこに2時間も座ってた。
親父どこ行ったんだろ? 俺、じっとしてるから、早く迎え来てくんねーかな。
それからまた、一人近づいてきた。髪の短いおばちゃんだった。
「ずっとここにいるの? 一緒に飼い主さん探してあげようか?」
おばちゃんは俺にリードをして、親父とよく行く公園に俺を連れてってくれた。
いろんな人に、俺の事知ってるか聞いてくれたんだ。
でも俺は、ここに引っ越してきたばっかだから、誰も俺の事知らない。見た事はあっても、俺がどこのうちの仔かはだれも知らなかったんだ。
困った髪の短いおばちゃんは、悩んで悩んでどっかに電話したみたいだ。
しばらくして一台の車が俺達の近くにやってきた。
車の中はいろんないろんな犬の匂いがして、俺は急にどうしようもなく怖くなっちまった。
おばちゃんが車の人に悲しそうな顔して話してた。
「ツメもちゃんと切ってあるし、肉球もきれいだから、きっと近所の可愛がられてる仔だと思います。飼い主、みつかるといいんですけど」
「こんなに人なつこいですしね。多分、大丈夫でしょう」
俺はおとなしく車の人についていった。
どこにいくの? 親父達のとこに行くの?
車は静かに走り出した。
後で知った事だけど、行き先は
動物愛護センターってとこだったんだ。
つづく
12 3月, 2008
どうしてこんなことに
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2 件のコメント:
グロック君、大変でしたね。続きが気になってたまりません。
どうしたんだい???
大丈夫なのか???
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